研究課題/領域番号 |
20K07518
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49060:ウイルス学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
森川 裕子 北里大学, 感染制御科学府, 研究員 (20191017)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | HIV / Gag / 細胞内輸送 / SNARE / Syntaxin / サイトカイン / TNF / 分泌経路 |
研究成果の概要 |
HIV粒子の主構造タンパク質であるGagタンパク質は、SNARE分子のSyntaxin6(STX6)により細胞内輸送された。STX6欠損ではGagタンパク質が輸送されずHIV粒子の産生が低下した。サイトカインのTNFaもSTX6により輸送され、HIV感染ではTNFa分泌が促進した。Gag-STX6-TNFaが相互作用したことから、TNFa分泌を制御するSTX6をGagタンパク質が利用するためHIV感染ではTNFa分泌が増加すると考察された。
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自由記述の分野 |
ウイルス学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膜タンパク質の輸送を制御するSNARE分子の1つ Syntaxin6(STX6)は、サイトカインTNFaを細胞内輸送し細胞外へ分泌させた。ところが、HIV粒子の主構造タンパク質であるGagタンパク質は自身の細胞内輸送にSTX6を利用した。Gag-STX6-TNFaの相互作用や共輸送が観察されたことから、報告されていた現象「HIV感染ではTNFa分泌が亢進する」は、STX6を介したGagタンパク質輸送によってTNFaの分泌輸送が促進されると説明できた。
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