研究課題/領域番号 |
20K07524
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49060:ウイルス学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
竹内 薫 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (00192162)
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研究分担者 |
中平 洋一 茨城大学, 農学部, 准教授 (40423868)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ウイルス様中空粒子 / VLP / BVDV / RGNNV / SpyTag/SpyCatcher |
研究成果の概要 |
牛ウイルス性下痢ウイルス(BVDV)は牛にウイルス性下痢・粘膜病を引き起こす重要な病原体である。しかし、現行のワクチンには種々の問題がある。そこで、本研究では魚類に感染する小型球形ウイルスのウイルス様中空粒子(VLP)にBVDVの主要な抗原あるE2タンパク質をタンパク質ータンパク質自己結合システムを用いて提示させた。このVLP-E2複合体をマウスに接種したところ、E2タンパク質に対する極めて高いELISA抗体と中和抗体を誘導する事ができた。抗原となるタンパク質をVLPの表面に提示して免疫原性を高める手法は免疫原性が弱い他の病原体のタンパク質にも応用可能であると考えられる。
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自由記述の分野 |
ウイルス学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
BVDVは牛ウイルス性下痢・粘膜病を引き起こす重要な病原体で、畜産業に甚大な経済損失をもたらしている。現在、BVDVに対する治療法はなく、感染牛の摘発淘汰またはワクチンによる予防が有効な対策とされている。しかし、現行の生ワクチンは、妊娠牛への接種により胎内感染が起こるため接種ができないという問題がある。また不活化ワクチンは、抗体価が低く予防効果が完全ではないという課題がある。本研究で作成したE2抗原を提示するVLPワクチンは有望なワクチン候補と考えられる。
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