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2023 年度 研究成果報告書

マイクロRNA阻害剤によるB型肝炎ウイルスの複製抑制機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K07531
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49060:ウイルス学関連
研究機関公益財団法人東京都医学総合研究所

研究代表者

棟方 翼  公益財団法人東京都医学総合研究所, 疾患制御研究分野, 主席研究員 (50420237)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードB型肝炎ウイルス / マイクロRNA / 治療薬
研究成果の概要

B型肝炎ウイルス(HBV)のプレゲノムRNAの5'側イプシロンシグナル配列に結合するマイクロRNA (miRNA) として、我々はmiR-4453を発見した。miR-4453はHBVの複製を促進する宿主因子であり、このmiRNAに対する阻害剤はHBVの複製を逆に阻害することを、培養細胞実験だけでなく感染動物モデルで証明した。B型肝炎の治療法としては、発癌リスクが低下して予後が改善する「機能的治癒」、即ち既存の核酸アナログでは不可能な「HBs抗原陰性化」を達成可能な薬物が求められている。miR-4453阻害剤はHBs抗原量を低下させる為、HBV感染の新たな治療薬候補となり得る。

自由記述の分野

ウイルス学

研究成果の学術的意義や社会的意義

HBV感染は慢性肝炎から肝硬変、肝細胞癌へ進行する。現在の治療薬はインターフェロン又は核酸アナログである。しかし前者は重篤な副作用があり、後者はHBV排除は出来ない為、新しい作用機序の薬物が望まれている。特に発癌リスクが低下する「HBs抗原陰性化」を達成可能な薬物が求められている。
我々はHBVの感染依存に発現が変動するマイクロRNAとしてmiR-4453を同定した。またmiR-4453の阻害剤がHBV複製をin vitro及びin vivoで抑制することも見出した(特許第7441174号)。そして、miR-4453阻害剤はHBs抗原の量を低下させるため、新規抗ウイルス薬になり得る。

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公開日: 2025-01-30  

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