研究成果の学術的意義や社会的意義 |
MR1T細胞は、2014年に様々な病原体が産生するビタミンB合成中間体を認識し感染防御に働くこと(A.J. Corbett, Nature, 2014)、そしてMR1T細胞特異的検出試薬の開発により特にヒト健常人末梢血中の抗原特異的T細胞の中で最も頻度が高いことが明らかとなり (DI. Godfrey, Na. Rev. Immunol., 2015)、その機能が注目されている。本研究では、世界に先駆けてMR1T細胞が認識するガン抗原を見出し、その抗原を用いた抗ガン効果を確認した。したがって本研究成果は、代謝産物に着目した世界で初めての新規治療法の開発につながることが期待される。
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