研究課題/領域番号 |
20K07542
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49070:免疫学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
小島 直也 東海大学, 工学部, 教授 (30183338)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 単核貪食細胞 / ファゴサイトーシス / IL-12 / 糖鎖 / リポソーム / 細菌細胞壁 / アクチン |
研究成果の概要 |
ウイルス感染症予防には細胞性免疫の誘導が可能なワクチンの開発が必須である。オリゴマンノース被覆リポソーム (OML)は有効な細胞性免疫を誘導できるアジュバントとして機能する。本研究では、糖鎖提示粒子としてOML及び乳酸菌細胞壁を用いて、単核貪食細胞の活性化と糖鎖依存的貪食との関連性の解析を目的とした。 研究の結果、糖鎖提示粒子によるIL-12とTh1免疫応答誘導には600 nm以上の大きな粒子径を持つ粒子による糖鎖認識を起点としたアクチンの再構成とPhagocytosisが必須であることを示され、糖鎖提示粒子の大きさと形状が免疫応答の方向性を決定する重要なファクターであることが明らかになった。
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自由記述の分野 |
細胞生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究代表者は、OMLが抗原提示細胞 (MNP) からのIL-12の優先的な産生を誘導できる効率的な細胞性免疫誘導型ワクチンアジュバントとして機能することを示してきたが、糖鎖提示粒子によるMNPからのIL-12の産生誘導には到底の糖鎖だけでなく粒子の形状とサイズが必要があることを見出した。このことは糖鎖提示粒子の大きさと形状が免疫応答の方向性を決定する重要なファクターになっており、粒子上に提示された糖鎖、粒子のサイズと形状を制御することで免疫応答を制御できることを意味している。従って、本成果が細胞性免疫誘導を目的とした新たなワクチン戦略に寄与できる可能性を示したと考えている。
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