研究成果の概要 |
がん化促進的なp53の機能は、p53研究者が注目する最も新しいテーマの1つであり、まさに世界中で現在進行中であり、今後多くの成果が出てくると予想される。Moshe OrenやKaren Vousdenらの研究グループが特にこのテーマに興味を示しており、reviewの中でp53が持つがん化促進について仮説が述べられている (JMCB, 11, pp.539-543,2019など)。本研究で解析対象とするp53標的遺伝子IER5は、同定されているp53標的遺伝子の中でも、最もがん化促進に直接関わるものであり、本研究を通じて、p53のがん化促進能を世界で初めて解明できた。
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