• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

加齢に伴うPD-1経路阻害治療耐性の機構解明と制御法の確立

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K07615
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関公益財団法人神戸医療産業都市推進機構 (2021-2022)
京都大学 (2020)

研究代表者

和久 由佳 (仲島由佳)  公益財団法人神戸医療産業都市推進機構, その他部局等, 研究員 (40399499)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード免疫老化
研究成果の概要

近年、加齢とPD-1抗体治療効果の低下との相関が示唆されてきているが、加齢に伴うPD-1抗体治療耐性の機構はほとんど明らかになっていない。申請者らは、高齢マウスにおいて見られるPD-1経路阻害治療効果の低下と新たなCD8陽性細胞群(P4)の誘導阻害が相関していることを見出していた。本研究により、P4細胞誘導阻害には抗原依存的なナイーブ細胞からの分化抑制が関与し、1炭素代謝経路の異常を引き起こすことで加齢に伴うPD-1抗体治療耐性に関与することが明らかになった。さらに、これらの現象には抑制性フォスファターゼがTCR経路を抑えることでPD-1阻害治療の効果を阻害していることが示唆された。

自由記述の分野

腫瘍免疫

研究成果の学術的意義や社会的意義

免疫系の老化は、がんの発症や進展のみならず、感染症や関節リウマチ、動脈硬化などの加齢関連疾患の発症や病態形成に重要な役割を果たすことが明らかになってきている。そのため、本研究成果から得られる免疫老化とその改善に関する知見は、新しいがん免疫治療法の開発につながるだけではなく、様々な加齢関連疾患に対する新たな診断マーカーや治療基盤の創出につながると考えられるものである。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi