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2023 年度 研究成果報告書

分泌系細胞が大腸がん浸潤に果たす役割の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K07616
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関梅花女子大学 (2022-2023)
大阪大学 (2020-2021)

研究代表者

山崎 大輔  梅花女子大学, 食文化学部, 准教授 (50422415)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード大腸がん
研究成果の概要

Apcはがん抑制遺伝子であり、その不活性化は大腸でのポリープ形成を引き起こす。大腸上皮におけるAPCの役割を解析するために、CRISPR/Cas9システムを利用してマウス大腸上皮細胞でApc遺伝子をKOした。Apc KO細胞を三次元培養したところ、野生型細胞と同様に球形のオルガノイドを形成したが、細胞の増殖速度が低下する一方で細胞のサイズが増加していた。また、Apc KOオルガノイド中では、大腸には存在しないリゾチーム陽性の細胞が異所的に出現した。これらの結果は、大腸上皮細胞の細胞分化における新たなAPCの役割を示している。

自由記述の分野

細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

APCは大腸発がんの鍵となる分子であり、大腸上皮細胞でどのような役割を果たしているのかを明らかにすることは、大腸発がんの分子機序を理解する上で重要である。今回、APCには大腸上皮細胞のサイズを制御すること、そしてリゾチームを発現する細胞への分化を妨げるという新たな役割があることがわかった。
がん浸潤メカニズムの解明は重要な課題だか、Apcヘテロ欠損マウスの解析から、ポリープが浸潤性を獲得する過程でリゾチーム陽性細胞の数が増えること、そしてその細胞は浸潤性をもつことがわかった。この結果は、「特定方向へとがん細胞が分化することで浸潤性を獲得する」という新たな浸潤性獲得機能の存在を示唆している。

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公開日: 2025-01-30  

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