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2022 年度 研究成果報告書

癌細胞の増殖と基質接着を結ぶHER2-CD239複合体の機能解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K07622
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関東京薬科大学

研究代表者

吉川 大和  東京薬科大学, 薬学部, 准教授 (20274227)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード細胞接着 / 基底膜 / ラミニン / CD239 / HER2 / 癌
研究成果の概要

抗癌剤に耐性の癌細胞は、抗癌剤の存在下でも細胞増殖を支えるメカニズムの存在を示している。癌細胞の増殖は、細胞外基質への接着と密接な関係があり、基質接着は抗癌剤に対する耐性に関連すると考えられている。しかしながら、細胞の増殖と基質接着を結ぶメカニズムは十分に解明されていない。本研究では、癌細胞の増殖に関連するHER2と基底膜分子ラミニンα5鎖と結合するCD239からなるHER2-CD239複合体に着目し、癌細胞の増殖と基質接着を結ぶメカニズムにアプローチした。また、骨格筋におけるCD239機能、CD239のリガンドであるラミニン-521の糸球体における機能などについても明らかにした。

自由記述の分野

生化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

多細胞生物の機能的な組織は、細胞と細胞の接着だけではなく、細胞と細胞外基質との基質接着が求められる。また癌組織では、癌細胞の基質接着が細胞増殖および抗癌剤耐性に関連すると考えられている。研究代表者は、乳癌の悪性化の指標であるHER2とCD239による複合体を見出してきた。CD239は、細胞外基質であるラミニンα5鎖の特異的な受容体であり、細胞を接着させることができる。本研究により、HER2による細胞増殖を支えるCD239の基質接着メカニズムが明らかになれば、HER2標的抗体薬に対する癌細胞の耐性だけでなく、機能的な組織の基質接着メカニズムの解明につながると期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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