研究課題
基盤研究(C)
肝臓より分泌される血中糖タンパク質の一つであるFetuin-A(α-2-HS-glycoprotein)について、その癌に対する機能は未だよくわかっていなかった。本研究より、Fetuin-Aが肺癌細胞の細胞増殖能を増強することを明らかにした。また、Fetuin-Aが、抗がん剤などへの治療抵抗性の獲得に働くことがわかった。加えて、Fetuin-Aのそれら悪性形質の増強に作用する分子メカニズムの一部を解明した。
糖鎖生物学・腫瘍学
Fetuin-Aの癌に対する機能を世界に先駆けて明らかにした。またその作用メカニズムの一端を明らかにしたことから、Fetuin-Aを標的にした、新たな治療法の開発が期待される。