研究課題/領域番号 |
20K07634
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
島津 研三 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (30448039)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 乳癌 / センチネルリンパ節 / OSNA / nomogram / 抗EGFR抗体 |
研究実績の概要 |
まず、センチネルリンパ節転移陽性であった症例においてOSNAのコピー数を用いたnomogramについて症例の集積を行い、集積された82症例において、その検証を行った。超音波造影剤によりセンチネルリンパ節生検について、この薬剤がこの用途での保険適応外であるため、特定臨床研究の対象となってしまうことが判明し、本学核医学教室を協議し、ソナゾイドに代わる新しい核種の選定に方針を変更した。現在までの文献や国内での多臓器での実績を詳細に検討した結果、Cu(銅)64に抗EGFR抗体であるセツキシマブを付加したものがこの研究遂行にふさわしいという結論に至った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
上記のように当初予定していたトレサーである超音波造影剤ソナゾイドが保険適応外であるため、新たにトレサーの選定の見直しを行ったため、当初の計画より遅れてしまった。OSNAのデータの集積に関しては予定どおり進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
Cu(銅)64に抗EGFR抗体であるセツキシマブを付加したものを新たなトレサーとして、ラットを用いた動物実験を行う。Cu(銅)64はハロゲン属であるためPETによる転移評価まで可能となる。現在のFDG-PETでは5mmm以下の転移は同定不能であるが、2mmまでに転移が体表から同定できることを目標に実験を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予定してトレサーであるソナゾイドが保険適応外使用のため、人に対して使用する場合に特定臨床研究の対象となる。そこで、トレサーの選定から見直しを行ったために、研究が遅れてしまことが理由です。既述にような新たな実験系を立ち上げたので、それに繰り越して使用する予定です。
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