研究課題/領域番号 |
20K07641
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
柳生 茂希 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10572547)
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研究分担者 |
吉田 秀樹 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10643546)
菊地 顕 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任講師 (40453104)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | CAR-T細胞 / 固形腫瘍 / 免疫疲弊 / 神経芽腫 |
研究成果の概要 |
CAR-T細胞療法において、免疫抑制的な腫瘍微小環境におけるCAR-T細胞の免疫疲弊を防ぎ、CAR-T細胞療法の効果を向上させる事が可能な分子標的薬との併用療法について検討を行った。神経芽腫担がんマウスを用いた検討で、GD2-CAR-T細胞単独投与群に対して、Trametinib+GD2-CAR-T細胞併用群では、CAR-T細胞の過剰な活性化と疲弊が抑制され、相乗的な抗腫瘍効果を認めた。この相乗効果は、腫瘍細胞のRaf/MAPK経路関連遺伝子異常の有無に関わらず認められた。現在、ALK阻害剤である AlectinibとGD2-CAR-T細胞との併用効果についても検証を進めている。
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自由記述の分野 |
遺伝子細胞療法
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
固形腫瘍に対するCAR-T細胞療法の応用が期待されているが、CAR-T細胞療法の効果を向上させるためには、さらなる遺伝子改変や併用療法の開発が望まれている。本研究は、すでに他疾患で承認されているRaf/MEK阻害剤が、CAR-T細胞の過剰活性化と疲弊を抑制することで相乗的な効果を発揮することを明らかにした。今後、神経芽腫に対してGD2-CAR-T細胞療法が臨床応用されていく中で、分子標的薬との併用療法が有望であることが証明された点で学術的、社会的意義が高いと考えられる。
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