研究成果の概要 |
がんのドライバー変異由来のネオアンチゲンの同定については、まだ網羅的な解析はなされていない。我々は、ゲノム解析研究であるHOPEプロジェクトの5,143症例の変異解析データより、5つのドライバー変異(TP53, EGFR, PIC3CA, KRAS, BRAF)由来の1万種類以上のペプチド変異配列からin silico 技術を利用してHLAクラスIにマッチする138個の候補ペプチド配列を同定した。次に不死化B細胞株からゲノム編集技術を用いて樹立した単一HLAクラスI遺伝子発現クローンを利用したMHC安定化試験を実施し、最終的に27個のドライバー変異由来ネオアンチゲン候補ぺプチドを同定した。
|