9がん種1795例のTP53遺伝子変異および予後データを用いて、TP53 遺伝子変異と予後との関連性を検討したところ、TP53 遺伝子変異が予後におよぼす影響はがん種毎に異なることが示された。このため、21がん種8173例の遺伝子発現データを取得し、TP53 signatureがp53経路の遺伝子発現へ及ぼす影響を調べたところ、主に細胞周期関連遺伝子の発現プロファイルの違いから、癌は2群に分類された。 73例の乳癌を対象として、TP53 sig.と遺伝子修復関連遺伝子および免疫関連遺伝子の発現レベルの関連性を検討した結果、多くの遺伝子でTP53遺伝子変異群と野生型群の間で有意な発現差を認めた。
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