研究課題/領域番号 |
20K07708
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 公益財団法人がん研究会 |
研究代表者 |
丸山 玲緒 公益財団法人がん研究会, がん研究所 がんエピゲノムプロジェクト, プロジェクトリーダー (60607985)
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研究分担者 |
高橋 洋子 公益財団法人がん研究会, 有明病院 乳腺外科, 副医長 (70383809)
中太 智義 公益財団法人がん研究会, がん研究所 がんエピゲノムプロジェクト, 研究員 (10364770)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 乳がん / 腫瘍内不均一性 |
研究成果の概要 |
本研究では、ヒトの乳がん組織を対象に単一細胞エピゲノム解析を行い、がんを構成する細胞種やそのエピゲノムの不均一性について解析した。さらに、エストロゲン受容体モチーフの活性やその標的遺伝子の腫瘍内不均一性に注目し、内分泌抵抗性との関連性について考察した。さらに、自験例とTCGA乳がんコホートのデータを統合的に解析し、ER結合領域のアクセス性が低下しているがER発現は維持されている乳がんサブグループを同定した。これらの結果から、乳がん細胞のエピジェネティックな不均一性が内分泌抵抗性や予後不良と関連する可能性があることが示唆された。
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自由記述の分野 |
腫瘍生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エストロゲン受容体(ER)陽性乳がんは、世界で新規に診断される全乳がんの70%を占める。ER陽性乳がんにはERシグナルを遮断する内分泌療法が著効するが、約20%の患者で治療後に再発する。本研究はER陽性乳がん患者にはエピゲノムレベルでの多様性が存在することを明らかにしたが、それが将来の治療抵抗性を予測しうるものであれば、早期診断や早期治療介入といった応用が可能となる。
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