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2022 年度 研究成果報告書

細胞集団活動を基盤とした観察角度に依らない三次元物体認識人工知能システムの構築

研究課題

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研究課題/領域番号 20K07713
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分51010:基盤脳科学関連
研究機関鹿児島大学

研究代表者

岡村 純也  鹿児島大学, 理工学域工学系, 准教授 (30447594)

研究分担者 王 鋼  鹿児島大学, 理工学域工学系, 教授 (40274831)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード物体認識 / TE野 / TEO野 / 神経細胞集団 / 機械学習
研究成果の概要

ニホンザルの側頭連合野に位置するTE野は物体の情報が処理される最終段の領域である。TE野の細胞集団、及びTE野に主に入力するTEO野の細胞集団の活動を解析した。同じ観察角度で弁別経験した物体に対し、TE野の単一神経細胞は30-60°の観察角度許容性を持って応答することが報告されている。機械学習を用いてTE野の細胞集団の活動を解析したところ、異なる観察角度像の連合学習を経験した物体、同じ観察角度で弁別経験した物体に対し60°程度の観察角度許容性を示した。一方、TEO野の細胞集団の活動を解析したところ、観察角度許容性を示さず、観察角度許容性はTE野で表現される視覚機能であることが明らかになった。

自由記述の分野

神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

観察角度が変わると物体の網膜像が大きく変化する。しかし、私たちは観察角度の変化に関わらず同じ物体をよく似た別の物体から区別できる。この観察角度に依らない物体認識が脳のどの部位で形成されるかを本研究課題では明らかにした。物体視の最終段に位置するTE野の神経細胞集団において観察角度許容性が表現され、TE野に入力するTEO野の神経細胞集団では表現されていなかった。このことから、観察角度許容性は物体視の最終段に位置するTE野において表現される視覚機能であることが明らかになった。

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公開日: 2024-01-30  

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