中枢神経系では大小様々な軸索が髄鞘化されているが、関連疾患や神経活動依存的な髄鞘形成において、小径軸索がより影響を受け易いことがわかっている。さらに小径軸索はオリゴデンドロサイトのsubpopulationのうちI・II型によって髄鞘化されるが、そのメカニズムは未解明である。本研究では小径軸索特異的に髄鞘形成不全を示すteneurin-4(Ten-4)欠損マウスの解析によって、1)Ten-4がI・II型オリゴデンドロサイトの発生・分化に必要であること、2)Ten-4の細胞接着活性と細胞骨格制御活性がその髄鞘化に重要であることを見出した。
|