神経科学、病態神経科学分野でのエピジェネティクス解析は、これまでも行われてきているが、脳組織全体での解析が主であり、脳組織中の神経細胞・グリア細胞の密度が個体間で異なることによる影響を排除できていなかった。近年、グリア細胞と脳機能・疾患との関連が注目されてきているが、オリゴデンドロサイト注目した報告は少ない。本研究ではオリゴデンドロサイト特異的な解析を行うことにより、これまで明らかにできなかったエピジェネティクス状態やその変化の解析が可能であり、詳細な細胞の状態を反映したデータを得ることができ、基礎神経科学分野だけでなく、神経精神疾患の病態解明において重要な成果を得ることができると考えている。
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