視神経脊髄炎(Neuromyelitis Optica Spectrum Disorders:NMOSD)はアストロサイトに発現する水チャンネルアクアポリン4に対する自己抗体(AQP4抗体)が主要な役割を果たす中枢神経炎症性疾患である。全身性エリテマトーデス(SLE)などの自己免疫疾患においてはtype1-interferonの発現が亢進し(IFN signature)、自己抗体の産生や炎症の増幅を介して病態に寄与することが広く知られているが、我々はNMOSD患者においてtype1-interferon関連シグナルが亢進することを見出した。IFN signature はAQP4抗体産生や中枢神経炎症の増幅を介してNMOSDの病態に関与していると推定される。 本年はNMO患者血清によりインターフェロン関連遺伝子が誘導されるかどうかを検討した。 患者血清によりインターフェロン関連遺伝子が誘導された。またどの細胞が関与しているか検討したところ好中球の関与が示唆された。
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