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2023 年度 実施状況報告書

遺伝子治療に向けた一塩基編集技術の活用「クラッベ病モデルマウスを用いて」

研究課題

研究課題/領域番号 20K07769
研究機関大阪医科薬科大学

研究代表者

田中 義久  大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (20648703)

研究分担者 濱岡 仁美 (黒瀬仁美)  大阪医科薬科大学, 医学部, 講師 (80545608)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワードクラッベ病 / 脱髄疾患 / ゲノム編集 / CRISPR/Cas9
研究実績の概要

本研究は、遺伝性脱髄疾患であるクラッベ病のモデル動物として知られているtwitcherマウスに一塩基編集技術を活用し、一塩基多型によってもたらされる疾患の根本的な治療法の開発に向けた基礎研究を行う。昨年度までに、in vivoでガラクトセロブロシダーゼ
(GALC)遺伝子の修復を行うために、アデノ随伴ウイルス(AAV)作製用のプラスミドベクターを調整した。当該年度では、まずin vivoでの修復を行う前に、GFP遺伝子を搭載したAAVを用いて最適なAAVのセロタイプの探索、最適なAAVの投与法および最適なAAVの投与時期について検証した。検証の結果、生後3日後のマウスに、AAV9を側脳室、脳幹、側頭静脈に投与することで、中枢神経系において広範囲にGFPを導入できることが示された。導入条件を最適化した上で、GALC遺伝子の修復ツールを搭載したAAV9を生後3日後のtwitcherマウスに投与した。Twitcherマウスの寿命は約40日であるが、AAV9を投与したtwitcherマウスでは、生後60日を超える寿命延長の効果が認められた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

Twitcherマウスの取得、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターの構築および最適なAAVのセロタイプの探索に時間を要したため。

今後の研究の推進方策

In vivoでのガラクトセロブロシダーゼ(GALC)の修復により、twitcherマウスの寿命延長効果が認められたため、何がどのように改善されたのか詳細に検証する。In vivoでの編集効率、正常なGALC発現量の解析、脱髄の改善具合を組織学的解析、生化学的手法および分子生物学的手法などを用いて評価する。

次年度使用額が生じた理由

ゲノム編集に必要なtwitcherマウスの取得が遅れたことと、AAVベクターの作製に時間を要したため、in vivoでの実験に遅れが生じた。その結果、in vivoでの実験費用に余剰金を生じた。次年度では、in vivoでの実験の解析費用として使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 遺伝子治療に向けた一塩基編集技術の活用「クラッベ病モデルマウスを用いて」2023

    • 著者名/発表者名
      田中義久、近藤洋一
    • 学会等名
      日本解剖学会

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公開日: 2024-12-25  

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