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2021 年度 実施状況報告書

機械学習を用いた顔・会話・行動からの早期認知症診断ツールの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K07778
研究機関東京大学

研究代表者

亀山 祐美  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (60505882)

研究分担者 田中 友規  東京大学, 高齢社会総合研究機構, 特任研究員 (30750343)
小島 太郎  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (40401111)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードAI / 見た目年齢
研究実績の概要

医師・心理士10名による顔の見た目年齢が暦年齢よりも認知機能と強い相関を示しており (Umeda-Kameyama et al. Geriatr Gerontrol Int 2020)、人の目では見極められないような部分を判断してくれるだろうAIを用いて、約9割の正解率で高齢者の顔写真から認知機能低下を見分ける研究報告(Umeda-Kameyama, et.al., Aging (Albany NY). 2021;13:1765-1772.)をしました。
今年度既存のAIモデルを用いた検討も行いました。人判定見た目とMicrosoft azure face APIはかなり良い相関を示しました。人判定見た目は、暦年齢よりも認知機能とよい相関を示したが、azure face APIの成績は、暦年齢に及びませんでした。azure face APIは、20歳ほど若く判定され東洋人の判定が苦手、また、最大値が74であり高齢者の判定が苦手の可能性が考えられます。また、先の人判定見た目年齢も、最低10人の判定が必要であり、人数を減らすとうまくいきませんでした。たった一つのAIで見た目年齢を正しく判断することは難しいのかもしれません。

2021年度は、東京大学高齢社会総合研究機構の柏コホートで1000名以上の健常高齢者の認知機能検査と顔写真が集められました。本結果については特許申請を予定しております。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

音声からのAIによる認知症判定研究は止まっている。
理由は、防音室での心理検査、日常会話の録音を予定していたが、1時間以上換気ができないため、感染対策上、実施できていないため。

今後の研究の推進方策

顔写真をさらに集めるために、高齢者の運転免許証の更新の際の認知機能検査試験場に出向き、顔写真をさらに集める予定です。

次年度使用額が生じた理由

予定していた海外や国内の学会がオンライン参加だったため、次年度の研究費用にまわしました。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021 その他

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 「ワークショップルックスケアと化粧療法医学」 医療現場における化粧療法の必要性2021

    • 著者名/発表者名
      亀山祐美
    • 学会等名
      第59回日本癌治療学会学術集会
    • 招待講演
  • [学会発表] 「シンポジウム高齢者診療の性差におけるニューノーマル」認知症の性差と ニューノーマルな認知症診療2021

    • 著者名/発表者名
      亀山祐美
    • 学会等名
      第15回日本性差医学・医療学会
    • 招待講演
  • [備考] 東京大学医学部附属病院 プレスリリース

    • URL

      https://www.h.u-tokyo.ac.jp/press/20210126.html

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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