研究課題/領域番号 |
20K07781
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
平川 仁尚 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (00378168)
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研究分担者 |
安藤 秀明 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (00323147)
赤川 祐子 (阿部祐子) 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (10770117)
江 啓発 名古屋大学, 医学系研究科, 講師 (20713887)
村谷 つかさ 九州大学, 芸術工学研究院, 学術研究員 (30834428)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 終末期ケア / ケアマネジャー / 質的研究 / 教育プログラム / インタビュー / アドバンス・ケア・プランニング / 高齢者 |
研究実績の概要 |
令和2年4月に、研究チーム(研究代表者、研究分担者)が、保健師、老年医学や緩和ケアを専門とする医師5名、看護師5名、介護関係者(ケアマネジャー、介護士)8名、福祉関係者(ソーシャルワーカー)2名を招聘し、本研究のワーキンググループを結成した。 令和2年5-6月に、ワーキンググループ全員で、研究代表者がオンラインインタビューにより収集した高齢者3名のACPデータを、ソフトを使わない質的分析からポートフォリオ制作まで体験した。令和2年7-9月に、ワーキンググループで、ACPのインタビューの進め方の指導法についてオンラインで検討した。 非がん高齢者を対象としたインタビューを効果的、効率的に行うためのACP関連トピックガイド作成のため、国内外のACP関連の論文や書物のレビューを行った。その結果については、現在英文誌への投稿準備中である。ここで作成するトピックガイドを付録とした、「ACPインタビューの上手な進め方ガイド(仮称)」を作成した。その結果については、和文誌に出版された。 令和2年10月から、上記の成果をまとめ、研究代表者と研究分担者全員で、「高齢者のその人らしさを支援するためのACP支援力向上セミナー:インタビューからポートフォリオ制作まで(仮称)」のプログラムプランニングを行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
一堂に会して検討を行うワークショップを開催できないため、研究代表者と研究分担者全員で行う「高齢者のその人らしさを支援するためのACP支援力向上セミナー:インタビューからポートフォリオ制作まで(仮称)」のプログラムプランニングが長引いているため。
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今後の研究の推進方策 |
やや遅れているものの、概ね順調に来ていると評価している。当初の計画通り、次のように、全国の拠点における ACP支援力向上セミナーを実施する予定である。オンライン開催により、開催間隔を狭めることが可能である。令和3年4-9月に、秋田市、名古屋市、姫路市、板野郡(徳島県)、福岡市の5市郡で、各市郡1回ずつ、計30名の参加者(医師・看護師、介護・福祉関係者)に対して、上記セミナーを実施する。各回、模擬患者として地域の高齢者2名ずつ計8名にボランティアとして参加を依頼する。秋田市は、研究分担者の安藤秀明が主催し、それ以外の地域は研究代表者が主催する。令和3年10月-12月に、セミナーの参加者からのフィードバックを受け、指導法の改善を行う。セミナーで制作した模擬患者8名のポートフォリオをサンプルとして保存し、ACPポートフォリオ集とする。令和4年1-3月に、セミナーのエッセンスを盛り込んだ動画教材、「ACPインタビューの上手な進め方ガイド」、「ACPポートフォリオ集」を組み込んだオンライン・プラットフォーム「アドバンス・ケア・プランニング・eポートフォリオシステム」(ACP eポートフォリオシステム)をWeb上で構築する予定である(研究代表者、研究分担者全員)。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、一堂に会して検討を行うワークショップを開催できず、旅費の支出がなくなったため。次年度は、研究代表者と研究分担者全員で行う「高齢者のその人らしさを支援するためのACP支援力向上セミナー:インタビューからポートフォリオ制作まで(仮称)」のプログラムプランニングを実施する予定である。
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