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2023 年度 研究成果報告書

重症筋無力症の治療方向性を規定する因子の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 20K07784
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52010:内科学一般関連
研究機関徳島大学

研究代表者

松井 尚子  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (10547954)

研究期間 (年度) 2022-01-04 – 2024-03-31
キーワード重症筋無力症 / 胸腺上皮細胞 / プラズマブラスト / 難治例
研究成果の概要

重症筋無力症(Myasthenia Gravis, MG)の病態と治療反応性を規定する因子について検討した。まず、正常ヒトの胸腺上皮細胞のRNAシークエンス解析を行い、マウスの髄質胸腺上皮細胞と皮質胸腺上皮細胞に特異的とされる遺伝子発現を確認した。また効率的な胸腺上皮細胞の単離方法を確立し、論文投稿中である。次に、末梢血単核球と胸腺細胞を用いたフローサイトメトリー解析により、MG患者の胸腺ではプラズマブラスト中のCXCR5の発現が増加し、プラズマブラストの割合はMGの重症度と相関を示すことを見出した。さらに難治例の患者において血中のプラズマブラストがバイオマーカーとなり得るか検証を進めている。

自由記述の分野

神経免疫

研究成果の学術的意義や社会的意義

MG胸腺を用いたシングルセル解析の報告は数少なく、包括的な検討が十分に行われているとは言い難い。この度、効率的な胸腺上皮細胞(TEC)の単離法を確立したことで、より精度の高いシングルセル解析が可能になると思われる。さらにMG胸腺のcTECやmTECにどのような分子機構が含有されているかを解明することで、MGの病態を明らかにしたい。また治療前のMG胸腺において、プラズマブラストがMGの重症度に関わっていることが明らかとなった。さらに血液中のプラズマブラストは治療後のバイオマーカーとなり得る可能性があり、今後さらなる検証を行うことで、難治MG患者における個別化医療を目指したい。

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公開日: 2025-01-30  

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