研究成果の概要 |
重症筋無力症(Myasthenia Gravis, MG)の病態と治療反応性を規定する因子について検討した。まず、正常ヒトの胸腺上皮細胞のRNAシークエンス解析を行い、マウスの髄質胸腺上皮細胞と皮質胸腺上皮細胞に特異的とされる遺伝子発現を確認した。また効率的な胸腺上皮細胞の単離方法を確立し、論文投稿中である。次に、末梢血単核球と胸腺細胞を用いたフローサイトメトリー解析により、MG患者の胸腺ではプラズマブラスト中のCXCR5の発現が増加し、プラズマブラストの割合はMGの重症度と相関を示すことを見出した。さらに難治例の患者において血中のプラズマブラストがバイオマーカーとなり得るか検証を進めている。
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