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2023 年度 実施状況報告書

定位的深部脳波記録を応用した直接的なヒトでのてんかん原性機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K07785
研究機関九州大学

研究代表者

鎌田 崇嗣  九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (70614460)

研究分担者 重藤 寛史  九州大学, 医学研究院, 教授 (50335965)
真崎 勝久  九州大学, 大学病院, 講師 (90612903)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワードてんかん / 定位的深部脳波記録 / てんかん外科手術
研究実績の概要

本研究は、研究代表者が確立した大脳皮質に皮質異形成を作製することによって、生後6-7週目より無傷の海馬からの自発てんかん発作を発症するモデルラットを用いて示したグリア細胞と炎症関連性受容体のてんかん発症の機序への関与が、ヒトのてんかん発症においても同様に認められるかどうかを評価することを目的としている。本年度も難治性てんかんの患者で、定位的深部(ステレオ)脳波記録(stereoelectroencephalography, SEEG)を実施して、その後てんかん病変の切除を受けた患者のSEEGの脳波記録のデータ解析を進めているが、当初想定していた解析方法では、高周波律動の解析に時間と労力が非常にかかるため、解析方法の工夫を行った上で、解析を進めている。具体的には、発作間欠期高周波律動の頻度および発作時脳波パターンを用いて、易興奮性を客観的に評価することができるようになった。また、切除病変のグリア細胞、炎症関連性受容体、コネキシン蛋白、NMDA受容体サブタイプ等の発現量をリアルタイムPCR法によって測定することに関しても、予め研究代表者が確立したてんかんモデルラットを用いて、測定項目をプレ解析し、その結果で測定項目を絞って測定することとした。今後は、切除病変のグリア細胞、炎症関連性受容体、コネキシン蛋白、NMDA受容体サブタイプ等の発現量をリアルタイムPCR法による測定した結果と脳波データの解析によって得られた易興奮性の区分との関連を解析していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

前々/前年度の新型コロナ流行および研究代表者の傷病長期療養などの期間によって研究の進行が若干遅れたことにより、全体的な研究の進歩状況はやや遅れている状況となっている。

今後の研究の推進方策

今後は、切除病変のグリア細胞、炎症関連性受容体、コネキシン蛋白、NMDA受容体サブタイプ等の発現量をリアルタイムPCR法による測定した結果と脳波データの解析によって得られた易興奮性の区分との関連を解析していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

切除病変の蛋白発現量の測定項目を当初の予定より絞ったことで、試薬などの使用量が当初予定よりも少なかったことと、前々/前年度の新型コロナ流行および研究代表者の傷病長期療養などの期間によって研究の進行が若干遅れたことにより、次年度使用額が生じた

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公開日: 2024-12-25  

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