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2022 年度 研究成果報告書

Gut-muscle axisに着目したがんサルコペニアの病態解明と新規治療開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20K07787
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52010:内科学一般関連
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

石川 剛  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90372846)

研究分担者 内藤 裕二  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00305575)
岡山 哲也  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30636535)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードがんサルコペニア / 腸内細菌
研究成果の概要

がんサルコペニア病態形成における腸内細菌叢の関与をマウスモデルで検討した.マウスを腫瘍移植の有無及び食餌における水溶性食物繊維含有の有無で4群にわけ検討を行なった.体重と腓腹筋重量は腫瘍移植により有意に低下したが,水溶性食物繊維の摂取はそれらの減少を有意に抑制した.腸内細菌叢,腸内代謝産物,血中生理活性物質,骨格筋遺伝子発現の解析から,水溶性食物繊維の摂取は担がんに伴う腸内環境の乱れを是正し,腸管バリア機能の是正や短鎖脂肪酸産生増加などを介して,担がんに伴う全身性の炎症反応を抑制し,骨格筋での蛋白異化を抑制することによってがんサルコペニア進展を抑制することが示された.

自由記述の分野

腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

がんサルコペニアはがん患者の生活の質(QOL)を低下させ、様々な治療に抵抗性を示し、予後にも悪影響を与えることが報告されているが、未だ有効な治療法はない。本研究は、がんサルコペニアの病態形成においてgut-muscle axisが存在することを証明し,担がんに伴う腸内細菌叢の変化が腸内環境・腸内代謝産物を変化させ、全身性の炎症を惹起することで骨格筋異化を亢進しているというメカニズムを明らかにした。さらに水溶性食物繊維による腸内環境の是正ががんサルコペニアの進展を抑制することを示し、gut-muscle axisが新たながんサルコペニア治療の標的となる可能性を示した点で臨床的意義は大きい。

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公開日: 2024-01-30  

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