研究課題/領域番号 |
20K07792
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
|
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
佐々木 貴史 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (70306843)
|
研究分担者 |
新井 康通 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (20255467)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | フレイル |
研究成果の概要 |
本研究ではフレイル発症の分子メカニズムを明らかにするために、85~89歳の自立した超高齢者を対象とした川崎aging and wellbeingプロジェクト(KAWP)のベースライン調査参加者に対しフレイル分類を行い、1)フレイル関連遺伝子探索、2)フレイル相関因子探索、3)予後との相関解析を行った。その結果、1)GWASを用いたフレイル関連遺伝子探索では有意なシグナルを検出することはできなかったが、2) フレイルと相関する病歴及びバイオマーカーを同定し、3)85~89歳でのフレイル状態は、身体機能、認知機能を調整しても有意に死亡及び健康寿命に相関することを明らかにした。
|
自由記述の分野 |
老年医学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではフレイル関連遺伝子を同定することはできなかったが、フレイル状態はベースライン時点での関節性疾患、糖尿病、ガンの病歴と、利尿剤、β遮断薬の投薬歴と血中Hb値と相関することから、これらの特定疾患への罹患がフレイル状態へのリスク因子であることを明らかにした。また、病歴・投薬歴は医療レセプト情報からも抽出可能であることから、医療レセプトを用いたフレイル危険群の抽出への可能性を示すことができた。また、フレイル状態自体が身体機能、認知機能と独立して死亡及び健康寿命に相関することから、フレイル状態自体への介入の有効性を示すことができた。
|