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2022 年度 研究成果報告書

分子異常フィブリノゲンの細胞外マトリックス機能に与える影響の評価と重要部位の同定

研究課題

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研究課題/領域番号 20K07799
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52010:内科学一般関連
研究機関信州大学

研究代表者

奥村 伸生  信州大学, 学術研究院保健学系, 特任教授 (60252110)

研究分担者 樋口 由美子  信州大学, 学術研究院保健学系, 講師(特定雇用) (40757241)
平 千明  信州大学, 学術研究院保健学系, 助教 (40779310)
新井 慎平  信州大学, 学術研究院保健学系, 助教 (70866053)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードフィブリノゲン / 異常フィブリノゲン / 管状構造形成能 / M1-Mφ分化 / アミロイドβ1-42 / 細胞遊走能 / 内皮間葉転換能 / NETs形成能
研究成果の概要

ヒト血管内皮細胞を用いた管状構造形成能はBβG15C-Fbg添加では正常Fbgより分岐がなく短く太い構造が観察された。内皮間葉転換能では形態変化と間葉系マーカーmRNA定量とも、いずれの変異型Fbgも正常Fbgと有意差を認めなかった。ヒトTHP-1細胞のM0-マクロファージ(Mφ)からM1-あるいはM2-Mφ分化への影響では、健常者Fbgにおいて増強したM1-Mφへの分化がBβGly15Cys-Fbgでは完全に抑制されたが、他の異常Fbgでは抑制されなかった。
以上より、BβG15C変異Fbgでは健常人・他の異常Fbgに比較して管状構造形成能、M1-Mφ分化能に対する影響が強く疑われた。

自由記述の分野

molecular biology

研究成果の学術的意義や社会的意義

フィブリノゲン(Fbg)は血液凝固・線溶系に関与するのみならず、細胞外マトリックス(ECM)として蛋白沈着・血管新生・創傷治癒・炎症などに関与している。しかし、ECM機能に関しては正常Fbgを用いて研究されているだけで、凝固機能異常Fbgを用いた研究はほとんど行われてこなかった。
我々はこれまでに同定したAαR16、BβG15、γR275、γN308などの凝固機能異常血漿Fbgを用いてECM機能を検討した。その結果、BβG15C変異Fbgでは健常人・他の異常Fbgに比較して管状構造形成能、M1-Mφ分化能に対する影響が強く疑われた。このことは患者のQOL向上の指導に有益な知見となった。

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公開日: 2024-01-30  

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