研究課題/領域番号 |
20K07805
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
外山 研介 愛媛大学, 医学系研究科, 助教 (60793346)
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研究分担者 |
茂木 正樹 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (20363236)
三宅 吉博 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (50330246)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | microRNA / 血管性認知機能障害 / 血管障害 |
研究実績の概要 |
血管病変をテーマに認知症等の治療・予測・診断の戦略構築に結びつく成果を目指して研究開発に取り組んでいる。これまでのin silicoの解析結果に基づいてmicroRNAの制御遺伝子の同定を試みているが、in vitro, in vivoの検証では想定外の遺伝子変動を示していた。公共データを利用したバイオインフォマティクスの解析を応用した別角度からの再探索も行なっている。これまでに我々はmiR-501-3pがタイトジャンクションZO1の遺伝子発現を制御して血液脳関門の破綻に関与すること、そして、認知機能障害が進むKEY microRNAであることを報告してきた。本研究ではこれまで得てきたmiR-501-3pの研究成果の将来の応用性についても検討している。動物実験の結果に基づくとmiR-501-3pは血管障害が生じる際に発現が増える。よって、今後のヒトサンプルの解析条件の設定の検討のため、別途 ヒト血中のエクソソームmicroRNAを抽出してmiR-501-3pの発現値と血管障害の関連性も検証した。この結果、ヒト血液中のエクソソーム由来のmiR-501-3pの発現が高いと血管障害(arterial stiffness)が進展していること、高発現者ではその後の障害もより高度に進むことを明らかとして報告した。これらの研究成果も参照にしながらmicroRNAと認知機能障害等との関連性についてさらなる詳細な解析と検討を進めていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID19により研究消耗品などの必要物資が滞った影響もあり研究全般の進みが遅延した。また、一部が研究計画通りに進めなかったため研究計画自体の変更を余儀なくされた。このことから、総じて進捗状況はやや遅れているとした。
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今後の研究の推進方策 |
研究対象としているmicroRNAが制御する標的遺伝子の探索に関しては公共データベースも利用してin silicoの解析を行うが、独自サンプルを利用した解析も検討する。着目していたmicroRNA以外のmicroRNAについて血液脳関門破綻との関連性があると予想される想定外の結果も得られた。当初計画外の他のmicroRNAについても広く血管障害との関わりについて検証を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID19により研究消耗品などの必要物資が滞った影響もあり研究全般の進みが遅延しました。想定外の結果が得られたこともあり、計画全般の再構築や軌道修正等に時間を要しました。このため、一部の物資や消耗品、委託解析等に検討している費用を次年度以降に繰越することとしました。
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