本研究の目的は心臓予後予測24時間心電図指標の健常値(正常値)や至適計測方法を定めることと、これらを組み合わせた独自の心臓の予後予測スコア表を作成し心不全患者の心突然死を予知に役立てることである。24時間心電図指標のうちT波オルタナンス値は19,9μV以下、心室期外収縮は366/日以下が健常値であった。24時間心電図指標のうち加算平均心電図に関しては日内変動を有し、LAS40が最長の時に測定すると精度が高く、加算回数が多いほど検査精度が高くなることが明らかになった。今後、症例登録数を増加させ心突然死予測スコア表を完成させ、心不全の治療や再発に役立てる研究に役立てることが望まれる。
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