研究課題/領域番号 |
20K07830
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研究機関 | 東北医科薬科大学 |
研究代表者 |
古川 勝敏 東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (30241631)
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研究分担者 |
佐藤 滋 東北医科薬科大学, 医学部, 准教授 (00311564) [辞退]
住友 和弘 東北医科薬科大学, 医学部, 准教授 (10447104)
大原 貴裕 東北医科薬科大学, 医学部, 准教授 (70443504)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 災害医療 |
研究実績の概要 |
東日本大震災発生時に石巻市内に居住しており、震災後、石巻市内および近隣の応急仮設住宅、災害復興住宅に居住する65歳以上の高齢者を対象とし、心身の健康状態、日常生活動作に関するアンケート調査、簡易認知機能検査、握力&筋肉量測定、集団検診、介護予防事業に関するデータ収集を行い、応急仮設住宅から災害復興住宅への転居に際し、高齢者の健康がいかに変化するかを計画した。さらに認知症を含めた各種疾患の発症状況を調査し、転居に伴い、どんなファクターが、健康状態の悪化や疾病発症に関与するかを詳細に記載した。東北大学大学院医学系研究科公衆衛生学教室の辻一郎教授等が作成したアンケート調査表「東日本大震災・被災者健康診査(アンケート票)」を各被調査者に郵送し、後日診査票を回収する。診査票の郵送、回収は委託会社の調査員が行う。診査票には「自宅の状況」「受けている医療」「食事」「タバコと飲酒」「仕事」「睡眠」「人とのつながり」「活動状況(一般用)」「こころの元気さ」「震災の記憶」「暮らし向き」「身近な方の被害状況」「健康状態」「介護保険」「日常生活」「活動状況(高齢者用)」についての質問を含めた。 鳥取大学医学部保健学科 浦上克哉教授等が開発した認知機能検査装置「物忘れ相談プログラム」(日本光電社 MSP-1100)を用いた簡易認知機能検査を仮設住宅、災害復興住宅内の集会所にて遂行する。簡易認知機能検査は医師、看護師、または医師の指導を受けた調査員が各住民に十分に装置の使用法を説明した。「物忘れ相談プログラム」と並行して、サルコペニアの状況を把握するために、大腿周囲径、下腿周囲径、上腕周囲径、およびインピーダンス法による筋肉量測定についても説明を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
アンケート票の作成および対象者の策定が予定通りに進み、おおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
今後、約1,000人の石巻の災害復興住宅に居住する高齢者にアンケート調査、認知機能検査、筋肉量測定を遂行していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナ感染拡大によりフィールド調査が順調に進まなかったため、次年度に使用額が生じた。今後は調査会社への委託等の費用を使用していく。
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