第1相試験で決定した推奨レジメンの有効性と安全性を第2相試験で検討した。主要評価項目は2年生存割合とした。既報の放射線単独療法の2年生存割合が25%であったことから、閾値を30%、期待値を50%と設定した。αエラーを0.05、検出力を80%とすると47例の症例集積を要し、予定登録症例数を50例とした。現在48例の集積を得ており、順調に進捗すれば予定期間内での登録満了が見込まれる。安全性は問題なく進捗しており、本研究成果によって高齢者に多い腎機能低下例にも投与可能なPTXを用いた化学放射線療法が有望であることが示唆されれば、本治療は高齢者における食道癌の治療オプションとなると考えられる。
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