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2023 年度 実績報告書

オンライン診療をふまえた超高感度ELISAによる在宅採取サンプルを用いた臨床検査

研究課題

研究課題/領域番号 20K07848
研究機関愛媛大学

研究代表者

高田 康徳  愛媛大学, 医学系研究科, 准教授 (20432792)

研究分担者 橋田 誠一  愛媛大学, 医学部, 研究員 (10156268)
高門 美沙季  愛媛大学, 医学部附属病院, 助教 (30838032)
池田 陽介  愛媛大学, 医学部附属病院, 助教 (60866698)
大澤 春彦  愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (90294800)
川村 良一  愛媛大学, 医学系研究科, 講師 (90533092)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード在宅 / オンライン診療 / 受診勧奨 / 唾液 / 尿 / 糖尿病 / 歯周病 / 在宅
研究実績の概要

オンライン診療の課題として、臨床検査を受けることができないことが挙げられる。また、特に働き盛りの世代の住民健診や歯科健診の未受診も問題となっている。そこで、在宅で採取された尿、唾液、指尖全血をろ紙に採取したものなどの郵送検査により病状の評価や疾患のスクリーニングができれば、行動変容や早期治療につながることが期待できる。そこで本研究の目的は、在宅で採取された尿や唾液などのサンプルを我々が開発した超高感度ELISAを中心に解析を行い、新しい臨床検査の方法を確立することである。
研究1)在宅で採取した尿中に含まれる可溶性インスリン受容体(sIR)によるメタボリック症候群や糖尿病のハイリスク者のスクリーニング
血中に遊離したsIRはインスリンと結合し、インスリン抵抗性や糖尿病に関与する。そこで、高感度測定系を用いて在宅で採取された尿中のsIRを測定した結果、尿中sIRはメタボリック症候群を有する群で有意に高く、HOMA2IRと正に(R=0.52, p<0.01)、HOMA2Sと負に(R=-0.52, p<0.01)関連しており、糖尿病ハイリスク者のスクリーニングに有用であると考える。
2)在宅採取した唾液による歯周病のスクリーニング
歯科検診当日の朝に採取した唾液中の蛋白Xを測定し、唾液の生化学検査や歯科健診結果との関連を調べた。年齢、性で調整後も 唾液中の蛋白Xは、出血の指標である唾液中のヘモグロビン濃度や炎症の指標であるLDの値、歯周ポケットの深さと正に相関していた。また、特に糖尿病のある歯周病患者の唾液中で高値であった。
尿や唾液など非侵襲的に在宅で採取できるサンプルを用いた検査方法の開発により、様々な疾患のスクリーニングや、オンライン診療による診断精度の向上が可能になると思われる。また、これらの検査を健診や歯科検診の未受診者に適応することで、行動変容や早期の医療介入が可能となる。

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公開日: 2024-12-25  

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