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2023 年度 実施状況報告書

採血法の標準化を促進するための統一的・網羅的なエビデンスの収集

研究課題

研究課題/領域番号 20K07860
研究機関杏林大学

研究代表者

大西 宏明  杏林大学, 医学部, 教授 (80291326)

研究分担者 渡邊 卓  杏林大学, 医学部, 教授 (00191768)
大塚 弘毅  杏林大学, 医学部, 学内講師 (70439165)
松島 早月  杏林大学, 医学部, その他 (80231596)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード静脈採血 / 血管怒張
研究実績の概要

静脈採血手技における温罨法、マッサージやタッピングなどの手技が検査値に与える影響について検討した。50人の健常人ボランティア(平均年齢44±14歳、男女比18/32)を対象とし、同日の15分以内に1人あたり以下の通りA法(駆血のみ)1回、B1法(駆血+マッサージ)もしくはB2法(駆血+タッピング)1回、C法(温罨法)1回の合計3回の採血を行った。血液検査項目は、血算、凝固、生化学検査の計48項目である。A法をコントロールとし、B1法、B2法、C法の3法について対応のあるt検定により測定値の差の有無を比較した(2022年度から開始)。
結果として、検討を行った48測定項目のうち40項目では静脈怒張手技により有意な影響を受けなかった。マッサージ、タッピング、カイロによる温罨法で有意に低下した項目がそれぞれ4,4,3項目あったが、測定値の差異は臨床上問題となるレベルではなかった。採血困難者の採血時静脈怒張手技として30秒以上のマッサージやタッピング、カイロによる温罨法が血液検査へ影響を与える可能性はあるが、臨床的に大きな問題となる可能性は低いと考えられた。
この内容を、第70回日本臨床検査医学会学術集会で発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

静脈採血法による測定値の影響について、重要な知見が得られ、学会発表を行えた。しかしながら、COVID-19の影響により計画して実施できていない研究がある。

今後の研究の推進方策

今後、さらに他の採血法の測定値への影響や、最適な消毒法についても検討を進めたい。

次年度使用額が生じた理由

COVID-19の影響で、すべての研究を年度内に実施できなかった。今年度に、未実施の研究を実施するために使用予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 採血時静脈怒張手技が血液検査へ与える影響についての研究2023

    • 著者名/発表者名
      坂井 範子, 山崎 聡子, 米山 里香, 関口 久美子, 宮城 博幸, 大塚 弘毅, 安戸 裕貴, 大西 宏明
    • 学会等名
      第70回日本臨床検査医学会学術集会

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公開日: 2024-12-25  

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