研究課題
【概要】令和2年度は新型コロナウィルス感染拡大予防措置がとられたものの、疼痛患者からの脳活動記録を蓄積し、これまでのデータ蓄積の解析から論文投稿を行った。現在 Revision 中である。今後は、令和3年度前半に集中して測定データを蓄積する予定である。【実施内容】令和2年度には15名の慢性疼痛を有する患者の新規測定を行った。測定は安静時脳活動(脳磁場計測)であり、患者に痛み負担をかけずに脳活動データ収集を行った。また、これまでに蓄積された慢性疼痛患者データに新たな解析手法を取り入れ、脳活動(皮質電流密度)と疼痛との関連、疼痛関連脳領域の活動と慢性疼痛との関連が明らかとなったため、論文作成を行った。査読者によるコメントに対する返答を行ったところである(revision 中)。
2: おおむね順調に進展している
新型コロナウィルス感染拡大の中ではあったものの、測定と分析は年度後半に蓄積が進み、概ね順調に推移したと判断できるレベルまで達した。
今後は、令和3年度前半に集中して測定データを蓄積する予定である。解析は最新の情報科学解析手法を取り入れ、研究目的の完遂を目指す。
新型コロナウィルス感染拡大防止のためヒトを対象とした測定が滞り、研究費の使用が令和3年前半まで持ち越すこととなった。令和2年度の使用計画を令和3年度4-5月にも支出する計画であり、研究全体の支出・進捗状況には大きな変更はない。
すべて 2020
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)
Front Aging Neurosci
巻: 12 ページ: 592469
10.3389/fnagi.2020.592469. eCollection 2020.
Sci Rep
巻: 10 ページ: 5263
10.1038/s41598-020-62098-5.