研究課題/領域番号 |
20K07891
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
松川 則之 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (20305543)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | HCNP / Ach / 受容体 |
研究実績の概要 |
2020年度までにHCNP受容体単離に向けて以下のことを行った。
① LC-ESI/MSを用いて, 培養液中のAch量測定系を確立した ② 各種培養細胞のうち、ヒト臍帯血由来幹細胞をBDNFにて分化させた細胞がHCNP添加により培養液中にAchを分泌することを確認した ③ 上記細胞にHCNPを添加した群と非添加群を用いて、RNA sequencing法を用いて両群間の遺伝子発現を検討した。その結果、HCNP添加により新たに発現が誘導された関連候補20因子が確認された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初計画した実験系の構築には順調に成功した。 これまで得られた関連候補因子のうち、報告文献から受容体もしくは細胞内シグナルに関連する因子が存在することが期待される。
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今後の研究の推進方策 |
現在明らかにされた因子の中から論文的に関連候補因子を選択し、可能性の高いものに対して薬理学的・遺伝子工学的にHCNP受容体関連因子であることを確認する。その後に、考えうる受容体候補を絞り込む。受容体候補を抽出できた後に、薬理学的・遺伝子工学的にHCNP受容体であることを確認する。 絞り込みに難渋する場合には、再度臍帯血由来幹細胞のBDNF添加群と非添加群を用いたRNA-sequencingにより受容体候補因子の検索を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
既存の試薬等を利用できたために実質的な出資は予定よりも少なかった。また、RNA-seqについては外部委託したが、支払いが年度をまたいだことによる残額決裁が生じた。
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