本研究では、パーキンソン病の原因遺伝子産物であるVPS13Cのオルソログをノックアウトしたショウジョウバエにおいて、VPS13の生理機能を解析することを目的とした。電気生理学的および形態学的解析により、VPS13が神経機能において重要な役割を果たしていることを明らかにした。また、Vps13は加齢依存的なドパミン神経細胞の生存性およびミトコンドリアの形態において重要であり、抗酸化ストレス応答にも関与していることが示唆された。さらに、VPS13がオートファジーの後期ステップにおいて機能することも示した。本研究の結果は、VPS13Cに関連するパーキンソン病発症機構の理解に貢献することが期待される。
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