研究課題/領域番号 |
20K07913
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
橋本 直樹 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (40615895)
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研究分担者 |
豊巻 敦人 北海道大学, 大学病院, 助教 (70515494)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 統合失調症 / 陰性症状 / 強化学習 / コストベネフィット分析 / EBDM課題 / RBL課題 |
研究成果の概要 |
EBDM課題について、統合失調症患者41名、健常者12名で検討した。高負荷課題の選択を従属変数とし、報酬額、報酬確率、診断と、それぞれの交互作用を固定効果、被験者をランダム効果とした混合効果モデルにおいて、報酬額、報酬確率の主効果および、報酬額と報酬確率の交互作用を認めたものの、診断の主効果、診断と報酬または報酬確率の交互作用は認めなかった。RBL課題について、統合失調症患者48名、健常者19名を比較した。ペア記号のどちらが成功確率が高いかを判断する課題で、最も易しい課題の正解率は患者群で有意に低かった。最も難しいペアの正答率は、統合失調症患者の解体症状および社会機能と有意に相関した。
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自由記述の分野 |
認知機能障害
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
統合失調症は人口の0.3-0.7%が罹患する頻度の高い疾患であるが、多くの患者は就労、就学の継続が困難であり、社会機能の改善が大きな課題となっている。統合失調症では、幻覚や妄想などの陽性症状と比較して、陰性症状と認知機能障害が社会機能により強く影響することが知られている。我々は陰性症状の生物学的基盤と考えられている強化学習の障害とコストベネフィット分析の障害を評価する課題を行い、強化学習の障害を評価するRBL課題の成績が認知機能障害および社会機能の障害と相関することを見出した。本研究から強化学習の障害の評価および、障害を改善するアプローチが患者の社会機能を改善する可能性が示唆された。
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