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2022 年度 研究成果報告書

統合失調症に潜む橋本脳症の臨床画像的特徴と背景遺伝子多型の探求

研究課題

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研究課題/領域番号 20K07923
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52030:精神神経科学関連
研究機関福井県立大学

研究代表者

米田 誠  福井県立大学, 看護福祉学部, 特命教授 (70270551)

研究分担者 田中 雅嗣  順天堂大学, 大学院医学研究科, 客員教授 (60155166)
小坂 浩隆  福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (70401966)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード橋本脳症 / 抗NAE抗体 / 統合失調症
研究成果の概要

本研究室で抗NAE抗体を測定した2,350例(2016年4月~2021年6月)中で、抗甲状腺抗体陽性で統合失調症様症状を呈した症例を抽出した。その結果、32例の統合失調症様の橋本脳症が抽出された(抗NAE抗体陽性8例)。また、9例でステロイドが投与され、結果が判明した7例中3例に効果があった。一方、福井大学および関連施設でICD-10によって統合失調症と診断された患者20名の抗NAE抗体を解析し、10名で抗NAE抗体陽性であった。以上より、橋本脳症の中には統合失調様の患者が潜在し、逆に、統合失調症と診断されている患者の中にも、ステロイドの効果がある橋本脳症が存在することが明らかとなった。

自由記述の分野

神経免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

統合失調症の一部に自己免疫が背景にありステロイドを含め免疫療法が効果のある橋本脳症が存在することは、根治療法の可能性があり、抗精神病薬に抵抗性の患者の治療にも寄与する。患者のQOLの向上や社会復帰にもつながり、患者・家族にとって大きな福音となる。

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公開日: 2024-01-30  

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