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2020 年度 実施状況報告書

「前頭葉機能に注目した自動車運転能力評価法の確立と事故予測への適用」を目指す研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K07947
研究機関高知大学

研究代表者

藤戸 良子 (谷勝良子)  高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 助教 (30527594)

研究分担者 上村 直人  高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 講師 (10315004)
数井 裕光  高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 教授 (30346217)
加藤 徳明  産業医科大学, 医学部, 非常勤講師 (50593365)
篠森 敬三  高知工科大学, 情報学群, 教授 (60299378)
樫林 哲雄  高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 講師 (90403823)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード認知症 / 軽度認知障害 / 自動車運転 / 運転免許証 / 交通事故 / 前頭葉機能 / 注意機能
研究実績の概要

本研究の目的は,注意機能テストを含む前頭葉機能の評価と運転行動チェックリストによって,認知症および認知機能低下を示す者のなかから,交通事故リスクが高い者を,高い感度・特異度で検出できる検査バッテリーを確立することである。
従来の免許更新制度では捉えきれない発症年齢が比較的若いケースや軽度認知機能障害,その他の精神疾患においても,発展・応用可能となる可能性がある。
2020年度は,データ収集のための体制作りや機器の整備,研究分担者との打ち合わせを行った。また,軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment)患者8名を対象として,運転シミュレーター,注意機能テスト(高知工科大学篠森により作成),運転行動チェックリスト,半構造化面接による家族運転行動評価(交通違反・事故歴は後ろ向きに調査)を運転能力評価のための課題として行った。さらに,MMSE(Mini Mental State Examination),IADL(Instrumental Activity of Daily Living),精神症状/問題行動評価(NPI),認知症の重症度評価(CDR),Trail making test(TMT)およびFrontal assessment battery(FAB)を評価した。
また,当初計画していた神経心理検査に加えて,検査時の不安状態が運転シミュレーターや注意機能テストに影響する可能性を考慮しSTAI(状態‐特性不安検査)を追加,前頭葉検査には新Stroop検査を追加して実施する計画とし,評価項目に加えた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究体制の整備とデータ収集がおおむね予定通り進んでいる。

今後の研究の推進方策

研究対象者は,高知大学医学部附属病院で,DSM-5の軽度認知障害の診断を満たす者,およびAD,VaD,DLBの国際診断基準を満たす者のうち,受診時に運転免許を保持している者を対象として,引き続きデータ収集を継続する。コロナ感染症懸念のために新規患者の受診控えの傾向があるため,計画通りにデータ収集できない可能性があるものの,研究全体では40例を目標としている。研究の目的である,交通事故リスクが高い者を高い感度・特異度で検出できる検査バッテリーの確立のため,収集できたデータについては詳細な検討・解析を行い,事故との関連性の高い検査項目や要因の抽出につながるよう研究を推進していく。

次年度使用額が生じた理由

学会参加の旅費として計画していた使用額が,コロナ感染症のためWEB開催などに変更になり,大幅に少なくなったことが次年度使用額が生じた要因となっている。また,データ整理のための事務補助スタッフの雇用は令和3年度に開始する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] SD患者とbvFTD患者の運転行動の比較2020

    • 著者名/発表者名
      藤戸良子、上村直人、惣田聡子、澤田健
    • 学会等名
      第35回日本老年精神医学会
  • [図書] 認知症ハンドブック第2版 第7章認知症をめぐるその他の諸問題、地域連携、支援 5.法律的諸問題 A.車の運転p448-4562020

    • 著者名/発表者名
      藤戸良子、上村直人(中島健二、下濱俊、冨本秀和、三村將、新井哲朗編集)
    • 総ページ数
      916
    • 出版者
      医学書院

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公開日: 2021-12-27  

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