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2022 年度 実績報告書

高齢者コホートにおける認知症リテラシー教育を活用した早期受診促進の前向き介入研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K07957
研究機関神戸学院大学

研究代表者

前田 潔  神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 特命教授 (80116251)

研究分担者 相原 洋子  神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 特命准教授 (90453414) [辞退]
梶田 博之  神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 助教 (00441197)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード認知症 / 早期受診促進 / 認知症リテラシー教育 / 高齢者コホート / 大規模団地 / 認知症リテラシー尺度
研究実績の概要

2022年度(3年目)の調査を行った。今年度は認知症リテラシー(ブースター)講座を実施した。参加者が会場に集まる必要があるため、新型コロナウイルスパンデミックの第6波の終了(2022年3月)を待って計画した。パンデミックの影響で縮小した規模で実施せざるを得なかった。
2022年7月にブースター教育講座2回コースを2回、計4回実施した。参加者は計64名であった。2022年8月に上記ブースター講座参加者64名を含む明舞地区コーホートの458名の高齢者に認知症の知識に関する質問票(第5回調査)を送付し、390名から回答を得た(回収率85.2%)。講座内容を小冊子にし、第5回調査報告と共に研究協力者と該当地域の包括支援センターに送付した。この結果と第3~4回の調査の結果を合わせて解析している。またブースター講座参加者および非参加者の認知症リテラシー評価尺度の結果の比較を行っており、ブースター講座は認知症リテラシーの向上に効果があることが明らかとなった。
また認知症リテラシー評価尺度の作成を試みた。今まで満足できる日本語で書かれた認知症リテラシーを評価する尺度は開発されていないので、日本語版認知症リテラシー評価尺度の作成が必要と考えた。われわれが新たに作成した認知症リテラシー評価尺度について、地域在住高齢者96名、大学生104名を対象に実施し回答を得た。現在論文化しようとしている。
この3年間の補助期間全体を通じてはコロナウイルスパンデミックによる制限があったが、地域在住高齢者に対し3回にわたって400~600名から調査を実施し、調査票の回収ができ、認知症リテラシーに関連するデータが得られた。また認知症リテラシー講座を繰り返すことでリテラシーの向上が見られることが明らかとなった。リテラシー評価尺度の開発にも成功した。以上の結果を考えると制限のあるなかで成果は上がったものと考えている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] 認知症「神戸モデル」、認知症診断助成制度と事故救済制度、利用者アンケート調査結果 ー認知症の早期診断は市民から受け入れられているかー2023

    • 著者名/発表者名
      前田 潔、長谷川典子、土井池良夫、福井則子
    • 雑誌名

      老年精神医学雑誌

      巻: 31(5) ページ: 481-489

  • [雑誌論文] 神戸・兵庫から発信する新たな認知症予防とケア2023

    • 著者名/発表者名
      尾嵜遠見、Nick Hird、古和久朋、前田潔
    • 雑誌名

      老年精神医学雑誌

      巻: 20 ページ: 掲載予定

  • [雑誌論文] The Effect of a Multimodal Dementia Prevention Program Involving Community-Dwelling Elderly.2022

    • 著者名/発表者名
      Hiroyuki Kajita, Kiyoshi Maeda,Tohmi Osaki et al
    • 雑誌名

      Psychogeriatrics

      巻: 22 ページ: 113-121

    • DOI

      10.1111/psyg.12790.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 大学の作業療法士養成課程における認知症教育の効果 -認知症リテラシーの向上を目指して-2022

    • 著者名/発表者名
      梶田博之,福井則子,前田潔
    • 雑誌名

      仁明会精神医学研究

      巻: 19 ページ: 28-32

  • [雑誌論文] 認知機能簡易測定ツール「脳活バランサーCogEvo」の有効性についての予備的検討:地域在住高齢者および医療機関受診者を対象として2022

    • 著者名/発表者名
      朴白順、大上哲也、樫林哲雄、古和久朋、徳田真、小野玲、中野高広、山上徹也、前田潔
    • 雑誌名

      Dementia Japan

      巻: 36 ページ: 322-335

    • 査読あり

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公開日: 2023-12-25  

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