研究課題/領域番号 |
20K07975
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
相馬 仁 札幌医科大学, 医療人育成センター, 名誉教授 (70226702)
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研究分担者 |
小海 康夫 札幌医科大学, 医学部, 教授 (20178239)
水江 由佳 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (20464480)
大橋 美帆子 札幌医科大学, 医学部, 助教 (80843482)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | MFG-E8 / アルツハイマー病 / アミロイド / Congo Red / Ca2+ストレス |
研究成果の概要 |
神経培養細胞を用いて見出したアルツハイマー病(AD)バイオマーカー候補タンパク質Milk fat globule-EGF factor 8 protein (MFG-E8)の有用性を検討した。 ADモデルマウス(APPPS1)でMFG-E8は老人斑の中心に局在し、その周りをAβがとり囲む特徴的な免疫染色像を得た。また、MFG-E8分子はアミロイド性の性質を持つことを見出した。更にMFG-E8に対する定量ELISA系を確立し、183名のAD患者、51名のレビー小体型認知症(DLB)、及び420名の健常高齢者血漿MFG-E8を測定し結果、ADリスク因子ApoE4を持つAD病患者で有意に上昇していた。
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自由記述の分野 |
病態医化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で我々が明らかにした新規アルツハイマー病(AD)バイオマーカーMFG-E8は、アミロイド性の性質を持つことが本研究で初めて明らかされた。ADではAβがアミロイドを形成することが明らかになっているが、MFG-E8も同様の性質を持つことが示された。従って、ADがアミロイドを形成するという特性をもつことから、他にもADに関わるアミロイドタンパク質の存在が考えられる。今後ADでアミロイドを形成する環境が特定されると予防対策の発展につながる。また、MFG-E8が血漿バイオマーカーとなりうることが、本研究で示唆され、より多くの種類のマーカーが精度の良い診断に寄与できることが期待される。
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