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2021 年度 実施状況報告書

高精度MRIによる膵癌の画像所見と病理所見の網羅的解析

研究課題

研究課題/領域番号 20K07992
研究機関信州大学

研究代表者

藤永 康成  信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (70334901)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード高精度MRI / 膵癌 / 血行動態解析 / 病理組織
研究実績の概要

令和3年度は,前年度行った検討の論文化と膵癌症例の解析を行った.
1.自由呼吸下ダイナミックMRIに関する検討および血行動態解析における至適時間分解能に関する検討:自由呼吸下ダイナミックMRIに関する検討については,前年度行った自由呼吸下ダイナミックMRIの臨床例69例と,過去にボランティアで行った呼吸間隔の違いによる自由呼吸下ダイナミックMRIの画質の違いの結果を踏まえて論文化を行っているところである.血行動態解析における至適時間分解能に関する検討については,論文化し現在投稿中である.
2.膵癌症例の解析:①現在,過去の膵癌症例55例について進達度診断の診断能,病理組織所見との対比,予後に影響を及ぼす画像所見について解析中である.進達度診断の診断能については,偽陰性例について詳細に画像と病理所見との対比を行うとともに原因を解析中である.②血行動態解析を行った膵癌については現在も症例を蓄積中で,前年度の結果を踏まえて,時間分解能3秒のダイナミックMRI画像を用いて血行動態解析を行いつつ,Radiomics解析に向けて準備をしているところである.遺伝子解析を含むRadiogenomicsについては,現在,膵癌の遺伝子診断および病理診断の専門家にコンサルトし,対象遺伝子について検討しているところである.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

COVID-19感染が蔓延した影響で,十分なmeetingを行うことができなかったことと膵癌の新規切除例が計画段階で予想された症例数を下回ったことによる.

今後の研究の推進方策

撮像法に関する基礎的な検討については,論文化を進める.過去症例の膵癌にいて画像と病理の対比検討を進めるとともに,血行動態解析を施行した膵癌症例の蓄積を進めRadiomics解析,可能であればradiogenomics解析を行う予定.他疾患との比較検討については,蓄積された症例を集計した後に再検討する.

次年度使用額が生じた理由

COVID-19感染が予想以上に遷延した影響で,研究の進捗がやや遅れているためと,学会参加が難しく交通費や宿泊費をほとんど使用しなかったため.少し遅れてはいる者の研究は進捗ているので,令和3年度購入できなかった物品を令和3年度に購入し,COVID-19感染の状況をみつつ学会発表(可能であれば国際学会での発表)や論文発表を進める予定であり,繰り越した研究費はこれらに充てる予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] MRIによる腹部画像診断の最新動向と未来への展望 腹部領域における高速撮像法の応用2022

    • 著者名/発表者名
      藤永 康成, 雄山 一樹, 一戸 記人, 山田 哲, 林原 勇斗, 愛多地 康雄, 木藤 善浩, 丸山 克也
    • 雑誌名

      INNERVISION

      巻: 37 ページ: 17-20

  • [学会発表] 自由呼吸下膵dynamic 造影MRIにおける時間分解能と薬物動態解析パラメータの関係2021

    • 著者名/発表者名
      雄山一樹,一戸記人,愛多地康雄,木藤善浩,山田哲,丸山克也,神吉裕輔,藤永康成
    • 学会等名
      第49回日本磁気共鳴学会

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公開日: 2022-12-28  

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