研究課題
本研究では、MRIを用いて婦人科疾患の中で頻度の高い子宮筋腫・腺筋症・内膜症と診断された患者の子宮機能である子宮蠕動を評価し、各疾患分類・内分泌血液検査データ等をあわせ、長期的妊孕能の評価を行う。不妊治療後転帰を層別化することにより、各々の群に適した治療方針を得ることを目的としている。本患者データは、まず後ろ向きの検討として研究協力者である倉敷平成病院産婦人科太田郁子医師のデータを用いて、各疾患ごとに臨床データ、子宮蠕動の解析データを解析することとしていた。しかしながら、新型コロナ感染により倉敷との往来が病院規則により制限された状態が続いており、詳細なデータのやりとりができない状況にある。画像の解析は、データの送付で可能であり、現在、蠕動運動の性質については、申請者が評価を進めている。ただ、臨床データについては、申請者が先方の病院へ出向いて得る予定としていた。太田氏が臨床業務にて多忙であるが、現感染下では補助研究員を院内に入れることも難しく、こちらの進捗は滞っている状態である。本状況の遷延が見込まれるため、今後、先方とデータ解析の進め方については検討の予定である。
4: 遅れている
新型コロナ肺炎による病院からの移動制限がほぼ1年にわたって出されており(現在も)、データ取得先である、倉敷の病院への訪問が難しく、データ検討を行うことが困難な状況となっているため。
現在、画像の解析のみが進んでいる状況で、臨床データの取得ができていない。研究に関わることのできる人数を増やすことが難しいため、今後、先方とデータ取得については相談しつつ、感染の状況を量りながら、申請者が先方へ出向く形でデータの取得と相談を進めていく。また、画像の解析については、申請者と当施設の研究者で継続する。
新型コロナ感染により、R2年度中、学会発表、研究打ち合わせのための往来ができなくなっており、それに伴う旅費が発生しなかったため、次年度への使用予定が増額となった。
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Magn Reson Med Sci.
巻: 1 ページ: 20-27
10.2463/mrms.mp.2019-0153.