研究課題/領域番号 |
20K08011
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
山本 亮 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (30319959)
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研究分担者 |
玉田 勉 川崎医科大学, 医学部, 教授 (40278932)
檜垣 篤 川崎医科大学, 医学部, 講師 (90454850)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 糖尿病性腎症 / MRI / 機能的MRI |
研究成果の概要 |
糖尿病患者99症例と健常者23症例の合計122症例に対し、機能的MR imagingを施行し、21項目のパラメーターを算出した。これらのパラメーターを早期糖尿病性腎症症例群と健常症例群で比較したところ、T2値、皮髄明瞭化に最適なTIを用いて撮影したSSFP with IR pulseの皮髄コントラストの2つのパラメーターで有意な差が認められた。どちらのパラメーターも早期糖尿病性腎症における糸球体高血圧に伴う腎皮質の水分含有量を鋭敏にとらえているものと考えられた。これらのパラメーター早期糖尿病性腎症の診断に有用である可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
画像診断
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病性腎症は血液透析導入の原疾患として最も多い疾患である。また心筋梗塞や脳梗塞などの心血管イベント発生の増加をもたらす。糖尿病性腎症は早期において適切な治療を行うことで進行の抑制や治癒が可能とされている。MRIは非侵襲的検査で、被ばくを伴わないため、健康診断などのスクリーニング検査にも応用できる可能性があり、現状の糖尿病性腎症の診断の検査項目に加えることで、より早期の糖尿病性腎症の検出が可能となる可能性があり、そうなれば透析患者数の減少、ひいては医療経済に貢献する可能性があると考えている。
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