研究課題/領域番号 |
20K08019
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
石守 崇好 京都大学, 医学研究科, 講師 (70742211)
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研究分担者 |
子安 翔 京都大学, 医学研究科, 助教 (80781913)
志水 陽一 京都大学, 医学研究科, 助教 (90634212)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | CXCR4 / pentixafor / PET |
研究実績の概要 |
本研究においては、ケモカイン受容体を認識する放射性プローブを用い、その集積性によってケモカイン受容体発現を評価可能かどうか検討し、病態の解明や個別化医療への応用を計画している。 ケモカイン受容体のうちCCR4受容体を標的とした検討として、ヒト化抗CCR4モノクローナル抗体であるMogamulizumabをIn-111で標識した薬剤の合成を行った。また、HCT-116細胞を用いてCCR4発現の有無を評価可能な系が作成され、in vitroおよびxenograftマウスを用いたin vivoでのRI標識製剤の集積性の基礎検討を行っている。 一方、CXCR4受容体を標的とした放射性プローブとしては陽電子放出核種であるGa-68で標識した pentixaforが知られている。これを用いたPETイメージングが近年海外において基礎研究および臨床研究として行われており、本研究においても今後薬剤合成を行って検討を進める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
RI標識製剤を用いたCCR4発現の検討は比較的順調に進展している。CXCR4受容体を標的とした製剤に関しては、次年度早期に前駆体を入手し、薬剤合成を行う予定である。
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今後の研究の推進方策 |
次年度にはCXCR4受容体を標的としたPET製剤のGa-68標識pentixaforについて、前駆体を入手の上で薬剤合成を試みる予定である。Ga-68の製造に用いる68Ge/68Ga generatorは現在入手困難であるが、別途、院内のサイクロトロンを用いたGa-68の製造システムを立ち上げており、今後Ga-68標識pentixaforの合成に使用する予定である。Ga-68標識pentixaforの安定的な合成が可能となれば、安全性等を確認の上で、臨床研究を計画する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
CXCR4を標的とする薬剤pentixaforの合成に用いる前駆体の入手の都合上、次年度に経費を使用して購入することとした。前駆体の購入後、Ga-68標識製剤の合成を試みる予定。
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