研究課題/領域番号 |
20K08020
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
田中 壽 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (40294087)
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研究分担者 |
吉山 顕次 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (20426498)
武石 直樹 大阪大学, 基礎工学研究科, 助教 (30787669)
和田 成生 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (70240546)
クー ウイミン 大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (70591022)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 脳脊髄液 |
研究実績の概要 |
脳脊髄液の動態解析として、phase contrast MRIを4名の正常被験者で撮影し、解析中である。 また異なる手段での脳脊髄液動態解析の手法として、T2値測定を開始した。まずecho train lengthを25まで伸ばせるようなMRIのパルスシーケンスを作成した。このパルスシーケンスを用いて、2名の正常被験者で予備的な撮影を行った。またbovine serum albumin(BSA)を溶かした水溶液も同様の撮影を行った。これらの結果をnonnegative least square(NNLS)により解析した。BSA水溶液では、NNLSによりタンパク濃度の違いが、信号の違いとして認識できた。このため基礎的な解析方法は作成できたと考えているが、今後はNNLSの方法を改良し、よりノイズに強い方法を模索する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
パルスシーケンスの開発に時間を要した。具体的には、開発環境の整備、およびパルスシーケンスの成り立ちの理解が時間を要した部分である。
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今後の研究の推進方策 |
T2値による脳脊髄液解明と平行して、拡散係数による解析も行う予定である。そのためのパルスシーケンス開発を2021年夏までに行い、秋以降は正常被験者によるMRI撮影を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度はCovid19のpandemicのために、学会がすべてweb開催になり、旅費が不要になった。また研究計画の遅れのために、正常被験者の検査数が少なく、謝金が少なかった。
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