研究課題/領域番号 |
20K08042
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
真鍋 徳子 自治医科大学, 医学部, 教授 (70463742)
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研究分担者 |
大平 洋 北海道大学, 大学病院, 助教 (20528301)
平田 健司 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (30431365)
真鍋 治 自治医科大学, 医学部, 講師 (40443957)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 心臓サルコイドーシス / 心臓MRI / PET / テクスチャ解析 |
研究実績の概要 |
2020年から2021年度にかけて、心臓サルコイドーシスの診断基準の主徴候である心臓MRIとPETそれぞれを独立して定性および定量評価した。 PETにおいては、定性評価の診断能向上のために、従来の撮影に加えて後期相を追加することで生理的集積を抑制し、心臓サルコイドーシス病変の検出能と特異度向上が期待されることを報告した(後述論文リスト)。心臓MRIにおいては、従来の評価法である遅延造影の左室全体および左室のセグメント毎の定性および定量評価に加えて、既存のシネMRIデータを用いたfeature tracking法によるセグメント毎の局所的な壁運動の定量化(ストレイン解析)を追加した。遅延造影を用いたテクスチャ解析評価については、すでに先行研究で行った遅延造影CTデータを用いて方法論を確立し報告した(後述論文リスト)。 また、上記画像によるイメージングバイオマーカーに加えて、サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会の診断基準、及びサルコイドーシスの重症度分類結果も追記する心臓関連イベントを含む臨床経過を加えたデータベースを作成した。これらの経過はファーストオーサー1編、コレスポンディングオーサー4編として査読のある国際英文誌に掲載済みである。 また下記学会等での講演においても研究成果を報告している。 虚血および非虚血性心筋症に対する心臓MRIの現在(第61回日本核医学会学術総会 IAEA心臓核医学ワークショップ2021年11月3日WEB)、心臓機能画像のアップデート(第61回日本核医学学術総会 2021年11月5日名古屋)、心臓核医学の最新の話題(Womens Cardiologist Conference 2022年2月10日 WEB)、MRIのマッピング技術による循環器画像診断の新たな潮流.(第1回関東心臓MRI研究会2022年2月26日東京)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
すでに研究の現時点でのまとめを論文および学術集会の講演で公表している。
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今後の研究の推進方策 |
共同研究者が所属する北海道大学への訪問が蔓延防止策の発令期間中はかなわずメールベースでの情報共有およびディスカッションが主であった。 蔓延防止策が解除されたので、今年度中に一度北海道大学へ訪問あるいは共同研究者に自治医科大学附属さいたま医療センターへきてもらい、解析ソフトの最終調整および研究の最終的なまとめを行いたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルスのパンデミックで国際学会参加がかなわず、旅費における海外出張分の使用がなかったためである。 今後も海外出張が可能となるか未定であるが、ハイブリッド開催の場合は学会参加はオンラインで可能であるので、学会参加費として使用予定である。
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