研究課題/領域番号 |
20K08048
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
永谷 幸裕 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (80402725)
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研究分担者 |
酒井 宏 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (00595100)
仲川 宏昭 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (70799478)
中山 良平 立命館大学, 理工学部, 教授 (20402688)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 肺高血圧症 / 超高精細CT / 膠原病関連間質性肺炎 |
研究成果の概要 |
11名の肺高血圧症(PH)、9名のPH非合併膠原病関連間質性肺炎(CTD-IP)、11名の対照群(CS)で、超高精細CT(0.25mm)とその画像から生成された従来空間分解能の通常モードCT(0.5mm)の、最適CT閾値(-720HU)による二値化画像で5mm2以下の血管断面積の肺野面積に占める割合(%CSA)と平均血管断面積(AVD)を算出した。超高精細CTの2-5mm2の%CSAでは、PHがCTD-IPより小さい傾向が示された。AVDでは、0-1,0-2,0-5mm2の超高精細CTで、PHがCSより小さく平均肺動脈圧と負の相関を示したが、通常モードCTでは平均肺動脈圧と相関を認めなかった。
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自由記述の分野 |
胸部画像診断
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般的な胸部CTの際の放射線被曝(約9.4mSv)を下回る線量下の超高精細CTでえられた胸部CTデータの最適な二値化画像での平均血管断面積が、対照群と比較し、肺高血圧症で小さく、肺高血圧症が中等度・高度となるにつれて小さくなったという結果は、非侵襲的な診断モダリティーである超高精細CTが、肺野微小動脈のリモデリングを直接的に評価できる可能性を示したものであり、非常に有用と考えられる。肺高血圧症多岐にわたる病因から生じる病態であるため、今後さらなる症例の蓄積により、確立された評価指標となれば、臨床的な意義は非常に高いと考えられる。
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