研究課題/領域番号 |
20K08057
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
後藤 政実 順天堂大学, 保健医療学部, 先任准教授 (30375844)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 磁気共鳴画像 / 脳萎縮 / 脳機能 / Synthetic MRI / VBM |
研究実績の概要 |
画像研究を目的として同意の得られた健常人13人(男性10人、女性3人、平均年齢25.9歳、年齢範21– 44歳)に対して、従来型VBMに用いられてきたT1強調画像の撮像と新規脳容積評価法(Sy-VBM)で用いるためのSyntheticMRIの撮像を行った。撮像条件は以下である:撮像装置は1.5-T Ingeniaフィリップス社製、撮像シーケンスは3D-QALAS、撮像断面は水平断、 TR/TEは6.2/2.8 ms、inversion delay timesは100/1000/1900/ 2800 ms、T2-prep echo timeは100 ms、field-of-viewは250 × 214 × 182 mm、matrix sizeは192 × 165 × 140、section thicknessは1.30 mm、flip angleは4°、receiver bandwidthは249.4 Hz/pixel、acceleration factorは1.7、acquisition timeは9 min 56 s。MR画像の画質(頭部の動きや磁化率変化による偽像)をチェックし、解析に適した画像であることを確認し、従来型VBMとSy-VBMとの比較試験を行った。SyntheticMRI で得られたデータから作成されたT1強調画像とプロトン密度強調画像を同時に解析することで、従来型VBMよりすぐれた再現性と正確性を得ることが可能であった。 この内容の一部は、第22回日本ヒト脳機能マッピング学会(2020年9月、Web開催)で発表を行い、作成した論文は現在投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していた、健常人での評価を実施しており、学会発表と論文作成で結果の公開を進められているため。
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今後の研究の推進方策 |
1年目に予定していたことをおおむね実施できており、2年目の予定についても予定通りに進められる準備状況にある。
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