アルドステロン合成関連酵素CYP11B2を特異的に描出できる放射性標識プローブを目指し、既報のプローブの構造情報を基に新規プローブの開発を行った。合成した化合物群を用いてCYP11B1とCYP11B2に対する阻害活性を評価したところ、CYP11B2に対して特異性の高い化合物を得ることに成功した。候補化合物の動物での体内分布動態の評価から、副腎に高い集積を示す化合物を得ることに成功した。最後に、患者から提供されたアルドステロン産生腺腫組織切片を用い、新規プローブのARGを実施したところ免疫組織染色でCYP11B2に陽性を示す領域に強く集積する化合物を見出した。
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